
現状の相場構造
3月のドル円は155.936〜160.466円のレンジで推移し、月間の終値ベースで約1.7%上昇した。2月28日にイスラエルと米国がイランへ侵攻したことを受け、「有事のドル買い」が優勢となった。原油高が日本の貿易赤字を拡大させるとの思惑も相まって上旬から円安が進行した。
チャートを見ると構造は明確だ。155円台を底値として綺麗なサポートを形成しており、MA5・MA20がともに右肩上がりで「順張りロング」が機能しやすい相場環境が続いている。
3つの重要ポイント
① 160円は強いレジスタンスだが突破済み
27日に160.00円を突破、30日には2024年7月以来の高値となる160.47円前後まで上値を伸ばした。ただし財務省の三村財務官が強く円安をけん制したことで160円台を割り込んだ。
「突破はしたが維持できなかった」——これは典型的な「フォルスブレイク」のパターンだ。次に160円を試す場面では、介入警戒感から買いが鈍りやすいことを頭に入れておく必要がある。
② 158.50円がキーサポート
4月1日、停戦期待から「有事のドル買い」が巻き戻され158.66円まで下落した。その後158.50円付近で下げ止まり反発に転じている。この水準を明確に割り込むかどうかが、次の下値目途を判断するうえで最大のポイントだ。
③ 中東情勢次第で値幅が拡大する
本日4月3日は米3月雇用統計が発表される。足もとでは中東情勢への関心が高く、原油価格の上昇を受けたインフレ動向が注目されているため、労働市場の指標への反応は一時的にとどまる可能性が高い。
通常の相場環境なら雇用統計は最重要イベントだが、今は「地政学リスク」が相場を支配している。ヘッドラインリスクが高い局面では、ポジションサイズを落として「ニュース待ち」するのがプロの判断だ。
今週のトレード戦略
本日の予想レンジは158.900〜160.300円。ドル円は160円に近付くと政府・日銀の円買い介入への警戒感から上値が重くなる一方、原油価格の高止まりが下値を支える要因となりそうだ。
上のチャートの「ボラティリティ」タブを押すと、4月1〜2日の日中値幅が他の日に比べて突出して大きいことが確認できる。こうした高ボラ局面では損切りラインを通常より広めに取り、コアポジションを軽くする管理が求められる。

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